LPガスとは?
LPガス(LPG)とは、Liquefied(液化)Petroleum(石油)Gas(ガス)の頭文字をとった液化石油ガスの略称で、プロパン(C3H8)とブタン(C4H10)を主成分とする炭素と水素の化合物です。
LPガスは常温常圧下では気体ですが、冷却または加圧し簡単に液体になります。
液体になる温度は常圧下ではプロパンで-42℃、ブタンで-0.5℃です。一方、メタン(CH4)を主成分とする天然ガスを液化したものをLNG(Liquefied Natural Gas)といいますが、天然ガスは-162℃に冷却しないと液化しません。
LPガスの主な特徴
LPガスには、主に4つの特長があります。
■環境にやさしいクリーンエネルギーである
LPガスは化石エネルギー(石油・石炭・天然ガス・LPガス)の中でも天然ガスとともに二酸化炭素の排出量が少ないエネルギーです。また、環境に悪影響を与える硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、浮遊性粒子状物質(SPM)をほとんど発生しません。
■災害対応力に優れている
LPガスは1戸ごと個別に供給する「分散型エネルギー」です。災害により供給がストップした場合でも、配管など供給設備の点検が短時間で済み、その場で修理することができるため迅速な復旧が可能です。また、LPガスは避難所や仮設住宅へ迅速に設置することができ、被災者の方の生活を支援することができます。
■安全・安心なLPガス
これまで、LPガスに関する安全・安心の確保という観点から様々な技術開発が行われきました。多くの安全機器が実用化され、安全・安心の確保に大きく貢献しています。
また、LPガス業界としても様々な保安活動に取り組んでいます。
■快適で、省エネルギーなLPガス機器
LPガスの環境性をより活かすため、家庭用・業務用・工業用などの幅広い分野で様々な技術とシステムが開発・導入されてきました。
「Siセンサーコンロ」、「エコジョーズ」、「エネファーム」、「エコウィル」など、省エネ性の高いLPガス機器があります。
LPガスの性質
1.空気よりも重い
LPガスは空気よりも重く、もれると低いところや物かげにたまる性質があります。もしガスがもれたら、下の方の風通しを良くしてガスを屋外に追い出しましょう。
2.ニオイをつけてある
LPガスそのものは無色無臭ですが、もれたときに分かるようにガス特有のニオイをつけてあります。
3.燃焼には新鮮かつたくさんの空気が必要
LPガスが燃焼するためには新鮮かつたくさんの空気(酸素)が必要です。室内でガスを使用するときは、十分に換気をしてください。
LPガスの料金について
LPガスの料金体系(二部料金制)
ガス料金は、「基本料金」と「従量料金」との合計で算出されます。
ガス料金
=
基本料金
+
従量料金
▶︎基本料金
ガスの消費量の多少に関係なく生じる固定的な費用
1.容器やメーターなどガスを供給するための設備費
2.保安や検針にかかる費用
▶︎従量料金
ガスの使用量に応じてかかる費用
1.基本料金とは
ガスメーター、ガス容器などのLPガス供給設備の費用や、安全にガスをご使用いただくための保安維持費など、ガスのご使用量にかかわりなく毎月一定額かかる料金です。
2.従量料金とは
毎月ご使用いただいたLPガスの使用量に応じてかかる料金です。
LPガス原料調整制度
LPガス価格は、輸入価格や為替の変動などの外部要因・経済情勢に応じて変動します。こうした価格変動をガス料金に反映させるため、「原料費調整制度」を導入しています。
※一部該当しない場合があります。
※業務用・工業用および割引プランのお客様は料金体系が異なります。